タイの文化を象徴するスポーツ、ムエタイ。
本場タイで観るムエタイは、儀式や音楽が融合した格闘技で、独特なリズムに合わせて繰り広げられる選手たちの戦いは、迫力満点です。
観客席での熱気や、スタジアム全体を包むタイ独特の雰囲気も見どころのひとつになっており、タイに来たなら一度は体験したい文化の一つです。
タイ旅行を計画しているけど、ムエタイ観戦のチケット購入方法や観戦の流れがわからず困っていませんか?
本場タイでしか味わえないムエタイ観戦の魅力を存分に楽しむために、私がよくいくラジャダムナン・スタジアムのチケットの入手方法や観戦のコツ等を分かりやすく解説します!
- ムエタイに興味があり、タイで本場の試合を観戦したい方。
- タイの文化やスポーツに触れたい方。
- スポーツ観戦を楽しむために特別な夜を過ごしたい方。
- 観光だけでなく、アクティブな体験を求めている方。
- ムエタイを観戦してみたいが、チケットの買い方やアクセス方法がわからない方。
ムエタイとは
ムエタイ(Muay Thai)とは、タイの伝統的な格闘技で、「タイ式ボクシング」とも呼ばれます。
約2000年の歴史を持つムエタイは、単なる格闘技ではなく、タイの文化や精神を象徴する重要な存在です。
特徴
8つの武器
ムエタイでは、拳、肘、膝、足を使って戦うため、「8つの武器の技術」と称されます。他の格闘技と比べて、多様な攻撃技術が特徴です。
リズムと音楽
試合中、伝統的な音楽「サラマッター」が流れ、そのリズムに合わせて戦います。試合前には「ワイクルー」という儀式的な舞いを行い、師匠や神々への感謝を捧げるのもムエタイの重要な要素です。
競技としての発展
伝統的な武術として始まりましたが、現在ではルールが整備され、プロスポーツとして世界的に普及しています。特にバンコクの「ラジャダムナン・スタジアム」や「ルンピニ・スタジアム」は、ムエタイ観戦の聖地とされています。
歴史
ムエタイは戦場での戦闘技術を起源とし、古代タイの兵士たちが武器を失った際の近接戦闘術として発展しました。長い歴史の中で、国技としての地位を確立し、現代ではエンターテインメントとしての役割も担っています。
観戦会場
バンコクで本場のムエタイが観戦できる主な会場は以下の通りです。
1. ラジャダムナン・スタジアム (Rajadamnern Stadium)
項目 | 詳細 |
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概要 | タイで最も古いムエタイスタジアムの1つで、1945年に設立。伝統的で格式ある会場で、多くのプロファイターの試合が行われます。 |
試合日 | 基本は月曜、水曜、木曜、日曜の19時(日曜日のみ18時)から。 |
特徴 | VIP席から一般席まで選択可能。タイ王室とも縁が深いスタジアム。 |
2. ルンピニ・スタジアム (Lumpinee Boxing Stadium)
項目 | 詳細 |
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概要 | 1956年に設立され、かつてバンコク中心部にありましたが、現在は郊外のラムイントラ地区に移転。ムエタイのもう1つの聖地とされています。 |
試合日 | 火曜、金曜、土曜の18時30分から。 |
特徴 | 陸軍が運営しており、スタジアムの雰囲気はスポーティーで賑やか。 |
3. MBKファイトナイト
項目 | 詳細 |
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概要 | MBKショッピングセンター前で行われる無料のムエタイイベント。アマチュア選手からプロ候補生まで幅広い選手が試合をします。 |
試合日 | 毎週水曜日の夕方。 |
特徴 | 観光客向けで気軽に楽しめる雰囲気。 |
4. アサイラム・ボクシング・スタジオ (Asylum Boxing Stadium)
項目 | 詳細 |
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概要 | 小規模ながら本格的なムエタイの試合が見られる新しいスポット。観光客にも人気です。 |
試合日 | 不定期のため公式サイトやSNSで要確認。 |
特徴 | リラックスした雰囲気で、観戦のハードルが低い。 |
これらの会場では、ムエタイを臨場感たっぷりに体験できます。それぞれの会場で特徴が異なるため、旅行の日程や目的に合わせて選んでください。
ラジャダムナン・スタジアム
この記事ではラジャダムナン・スタジアムについて詳しく解説していきます。
アクセス
ラジャダムナン・スタジアムはバンコク中心部に位置し、公共交通機関からは少し離れていて、バンコク・ポーンプラープ区のラジャダムナンノーク通りにあります。
観光客にも人気のカオサン通りから歩いて10数分程度、タクシーであれば5分程度で到着します。
BTSラチャテウィー(Ratchathewi)駅や、MRTフアランポーン(Hua Lumpong Station)駅からタクシーを利用するのがおすすめ。料金は100バーツ前後、所要時間は約30分です。
チケットの購入
チケットは現地の窓口やオンラインで購入可能です。現地でチケットを購入する場合は、試合開始の1時間ほど前に到着してもVIP席などは埋まっていることが多いですが、比較的安い席は1時間前でも購入できることが多いです。
席種はVIP席や一般席など、予算に合わせて選べます。少しリングから遠い座席でも大きなライブスクリーンがあるので、ストレスなく楽しめます。
ビール好きの方には、ビール飲み放題が含まれた席を購入するのがおすすめです。試合観戦中、スタッフが席を回ってビールを提供してくれるため、追加料金なしで好きなタイミングに注文できます。ムエタイ観戦とともに冷えたビールを楽しめる贅沢な体験ができます。
試合日は主に月曜、水曜、木曜、日曜で、19時頃(日曜日は18時頃)に試合がスタートします。
観戦の楽しみ方
座席によっては試合中ビール飲み放題なので、早く会場入りして試合が始まるまでビールを飲みながら雰囲気を楽しむのも◎です。
試合日によりますが、男女両方の試合が見れたり、日本人選手が出ている時もあったりと、さまざまな試合が見れるのも楽しいです。
【試合内容】
試合は全部で10試合程度組まれています。序盤は若手やアマチュア選手、後半にはプロ選手の迫力ある試合が行われます。
【伝統儀式】
試合前に「ワイクルー」と呼ばれる舞が披露され、ムエタイの伝統文化を楽しむことができます。
【音楽と雰囲気】
試合中にはタイの伝統音楽が生演奏され、観戦をさらに盛り上げます。
注意点
- 会場はかなりエアコンが効いていて寒いです。寒がりの方や長時間観戦を予定している方は、軽く羽織れるジャケットやストールなどを持参されることをおすすめします。
- 会場の床にはビールや食べ物が散乱していることがあるため、ロングスカートなど床に触れる可能性がある服装は避け、動きやすく床につかない丈の服を選ぶことをおすすめします。
- トイレは割と綺麗で、トイレットペーパーも用意がありますが、個室の数が少ないため、女子トイレは混み合います。
帰りの注意点
全ての試合を最後まで観戦すると終了時間が23時前後になります。
試合終了後はスタジアム前にタクシーが待機していますのでタクシーが拾えないことはないですが、混雑しているうえ、観光客には割高な料金を請求されることが多いです。
事前に料金交渉をするか、配車アプリを利用すると便利です。
まとめ
1. 本場の臨場感を体験できる
タイの伝統的な格闘技を、地元のスタジアムで観戦することで、テレビや動画では味わえない迫力や緊張感を肌で感じられます。
2. 文化や伝統に触れられる
試合前に行われる「ワイクルー」という儀式的な舞や、生演奏の伝統音楽など、ムエタイは格闘技であると同時にタイ文化そのものを表現しています。
3. 誰でも楽しめる内容
格闘技ファンはもちろん、初心者でも動きの美しさや選手同士の駆け引きに魅了されます。試合の内容は老若男女問わず楽しめるものです。
ムエタイはスポーツとしてだけでなく、文化的な体験としても楽しめるので、初心者でも充実した時間を過ごせるでしょう。
タイを訪れる際には、本場のムエタイ観戦をぜひ楽しんでみてください!