現地採用としてタイ移住を考えている方へ。
会社が住居や各種手続きまでサポートしてくれる駐在員とは違い、現地採用でタイに来る場合、「何をどう進めればいいのかわからない…」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
実際、私自身もほぼ現地採用という形でタイに来たため、細かいことを気軽に相談できる環境はなく、ビザの準備や住まい探し、生活準備などを、すべて自分で調べながら進める必要がありました。
今振り返ると、無駄なことをしてしまったり、必要以上に苦労してしまったことも少なくありません。
この記事では、これから現地採用としてタイ移住をする方に向けて、「移住が決まってから何をどのように進めればいいのか」を、できるだけ分かりやすくまとめていきます。
私がタイに来たのは数年前なので、現在とは状況が多少変わっている部分や、抜けている情報もあるかもしれませんが、実体験をもとに、なるべく具体的にお伝えしたいと思います。
この記事を読むことで、タイ移住までの全体の流れや、事前に準備しておくべきことを一通りイメージできるようになるはずです。
タイ移住(現地採用)は駐在員と何が違う?
タイで働くといっても、「駐在員」と「現地採用」ではスタートラインが大きく異なります。
特に違いを感じるのが、会社からのサポート体制です。
駐在員の場合、多くの企業では住居の手配やビザの取得、さらには生活立ち上げまで会社が主導して進めてくれます。空港送迎があったり、すぐに住める住居が用意されていたりと、いわゆる「至れり尽くせり」の環境が整っているケースも少なくありません。
一方で、現地採用の場合はここが大きく変わります。
会社によって差はあるものの、基本的には「働くために必要な最低限の手続き」のみサポートされることが多く、住まい探しや生活の準備については自分で進める必要があります。
例えば、
・どのエリアに住むか
・家賃の相場はどれくらいか
・どの不動産会社を使うか
・いつ入居できる物件を選ぶか
こういったことは、すべて自分で判断して決めていくことになります。
まずは、駐在員と同じサポートは受けられないという前提をしっかり持っておくことが大切です。
タイ移住が決まってからやるべき全体の流れ
出発前にやること一覧
| カテゴリ | ポイント・注意点) |
|---|---|
| パスポート・ビザ | パスポートの有効期限チェック。(最低6ヶ月以上必要) ビザの取得方法の確認。(会社から説明があるため、その内容に沿って卒業証明書・証明写真などの必要書類を準備) |
| 航空券・スケジュール | 渡航日・入社日の調整 |
| 滞在先の確保 | ホテル・サービスアパート予約。 1週間〜1ヶ月が目安 |
| お金の準備 | 生活費の確保 現金+クレジットカードの準備 |
| 通信環境 | SIMフリー端末確認 |
| 保険・医療 | 海外保険の検討 |
| 日本での手続き | 住民票や社会保険、年金等の手続き。 確定申告。 国際運転免許証取得。 |
渡航直後にやること
| カテゴリ | ポイント・注意点 |
|---|---|
| 到着直後 | 空港から宿泊先へ移動 現地通貨の確保 |
| 通信環境 | SIMカード購入・開通 |
| 生活準備 | 日用品の買い出し |
| 仕事関連 | 出社・会社との打ち合わせ ビザ・書類の最終確認 |
| 住まい探し | 不動産会社へ連絡 内見スケジュール調整 |
| お金関係 | 銀行口座開設の準備 |
ビザ・労働許可証の準備
自分で準備が必要な書類の例
| 書類 | 内容・注意点 |
|---|---|
| パスポート | 有効期限が6ヶ月以上残っているか確認 |
| 証明写真 | サイズ指定がある |
| 卒業証明書 | 基本英文 |
| 履歴書 | 英文指定の場合もある |
| 戸籍関連書類 | 配偶者ビザなどで必要になる場合あり |
| 銀行残高証明 | ビザ種類によって必要 |
| 各種コピー | パスポートコピーなど複数枚必要なことも |
よくあるトラブルと注意点
タイ移住のビザ関連で特に注意したいのが、「どこまで会社負担になるのか」を事前に確認しておくことです。
会社によって対応範囲はかなり異なり、「会社が払ってくれると思っていたのに自己負担だった」というケースも少なくありません。
例えば、
- パスポート取得・更新費用は自己負担
- 日本のタイ大使館でのビザ申請費用は会社負担
- 渡航費は会社負担
- 書類取得費用は自己負担
など、細かく分かれている場合があります。
特に、ビザ申請時には意外と細かい出費が発生します。
証明写真、各種証明書の発行費用、郵送費、交通費など、積み重なるとそれなりの金額になることもあります。
そのため、「何が会社負担で、何が自己負担なのか」を最初に明確にしておくことが大切です。
実際、私自身も最初は「何が必要で、どれくらい費用がかかるのか」が全く分からず、あとから会社に確認することになった経験があります。
お金の話は聞きづらく感じるかもしれませんが、最初に整理しておくことで、後々のトラブルや認識違いを防ぐことができます。
また、タイのビザ関連は予定通りに進まないことも珍しくありません。
必要書類の追加提出やスケジュール変更が発生することもあるため、余裕を持って準備を進めるのがおすすめです。
タイでの住まい探し
タイ移住で、多くの人が最初に悩むのが「どこに住むか」です。
特に現地採用の場合、駐在員のように会社が住居を用意してくれるケースは少なく、自分で物件を探して契約する必要があります。
日本から決めるべきか?現地で探すべきか?
結論から言うと、個人的には「最初は短期滞在先を確保し、長期物件は現地で探す」のがおすすめです。
もちろん、日本にいる段階で物件契約まで済ませることも可能ですが、写真だけでは分からないことがかなり多いため、実際に見ずに長期契約するのはリスクがあります。
例えば、
- 写真と実物の印象が違う
- 周辺環境が想像と違う
- シャワーの圧が弱い
- 騒音や交通量が多い
- 通勤が思った以上に大変
といったケースは珍しくありません。
そのため、最初はホテルやサービスアパートに1〜2週間ほど滞在し、その間に実際に内見して決める方が失敗しにくいと思います。
また、タイでは不動産仲介のLINE対応が一般的なので、日本にいる間に気になるエリアや物件をある程度調べておくと、現地到着後の動きがかなりスムーズになります。
家賃の目安とエリア選び
タイ・バンコクの家賃は、エリアによってかなり差があります。
現地採用の場合は、給与とのバランスを考えながら、「通勤」「生活コスト」「住みやすさ」のバランスを見ることが重要です。
日本人に人気なのは、BTS沿線エリアです。
例えば、
- アソーク
- プロンポン
- トンロー
- エカマイ
などは、日本食やスーパーも多く、日本人にとってかなり生活しやすい環境です。
ただし、その分家賃は高めになります。
一方で、少し離れると家賃はかなり下がるため、「どこまで通勤に時間をかけられるか」が重要になってきます。
また、タイでは通勤時間よりも“交通渋滞”がストレスになることも多いため、会社までの移動は実際の時間帯で確認しておくのがおすすめです。
勤務地がバンコク市内でなくても、隣県のサムットプラカーンや、さらに離れたチョンブリー県まで、バンコクから通勤している方も珍しくありません。
ただし、その場合は通勤手段を事前にしっかり確認しておくことが重要です。
特に電車(BTS・MRT)は、基本的にバンコク市内中心の路線になるため、勤務地によっては電車だけで通勤できないケースもあります。
そのため、
- 会社の送迎車があるか
- 社用車支給があるか
- 自力通勤が必要か
- 通勤時間はどれくらいか
などを、事前に会社へ確認しておくことをおすすめします。
実際、地図で見ると近く感じても、タイは渋滞が非常に多いため、想像以上に通勤時間がかかることもあります。
特に現地採用の場合は、毎日の通勤が生活の負担に直結するため、家賃だけでなく「通勤のしやすさ」もかなり重要なポイントになります。
内見時にチェックすべきポイント
内見時は部屋の綺麗さだけで決めず、生活面もしっかり確認することが大切です。
内見時にチェックしておきたいポイントは、以下のような部分です。
| チェック項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 水回り | シャワー水圧・排水・臭い |
| エアコン | 古すぎないか・異音 |
| 騒音 | 大通り・工事・隣室 |
| 洗濯環境 | 室内 or 共用 |
| 家具・家電 | 故障・古さ |
| セキュリティ | オートロック・警備 |
| 周辺環境 | コンビニ・スーパー・駅距離 |
特にタイでは、水回りとエアコンはかなり重要です。
一見綺麗に見えても、水漏れや排水の臭いがあることも珍しくありません。
また、タイのコンドミニアムは、日本と違って家具・家電付きの物件が基本です。
ベッド、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなど、生活に必要なものが最初から揃っているケースが多いため、日本から大量に荷物を持っていく必要はあまりありません。
そのため、最初は必要最低限の荷物だけ持って行き、足りないものは現地で買い足していくスタイルでも十分生活できます。
ただし、物件によって家電の古さや設備の充実度にはかなり差があるため、内見時には実際に動作確認をしておくのがおすすめです。
最初から完璧な物件を探そうとするとかなり疲れるので、まずは「生活に大きなストレスがないか」を基準に考えるのがおすすめです。
お金・銀行・生活資金の準備
現地採用の場合、駐在員のように生活立ち上げ費用を会社が全面的に負担してくれるケースは少なく、最初はある程度、自分で準備しておく必要があります。
いくら持っていけばいいのか
最初に必要になる金額は、人によってかなり変わりますが、個人的には「最低でも10〜20万バーツ相当」をすぐ使える状態にしておくと安心だと思います。
理由としては、タイ移住直後は想像以上にまとまった出費が発生するからです。
例えば、
- ホテル・短期滞在費
- コンドミニアム契約費用
- デポジット(敷金)
- 家賃前払い
- SIM契約
- 日用品購入
- 通勤費
- 食費
など、最初の1ヶ月はかなりお金が動きます。
特にタイのコンドミニアムは、契約時に
「敷金1~2ヶ月+前家賃1ヶ月」
を求められるケースが多く、家賃15,000バーツの物件でも、契約時に45,000バーツ程度必要になることがあります。
また、会社によっては最初の給与支払いまで時間が空く場合もあるため、生活費には余裕を持っておくのがおすすめです。
タイでの生活費の相場については、こちらの記事で詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださ
タイの銀行口座はいつ作れる?
タイの銀行口座は、基本的には労働許可証(ワークパーミット)取得後に開設するケースが多いです。
ただし、銀行や支店によって対応がかなり異なり、必要書類も変わることがあります。
一般的には、以下のような書類を求められることが多いです。
| 必要になることが多いもの | 内容 |
|---|---|
| パスポート | 原本必須 |
| ビザ | 就労可能なビザ |
| ワークパーミット | 取得後の方がスムーズ |
| 会社書類 | 在職証明など |
| 住所情報 | コンドミニアム契約書など |
現地採用の場合、会社が同行してくれるケースもありますが、自分で銀行へ行く必要がある場合もあります。
また、タイでは「同じ銀行でも支店によって対応が違う」ということが本当によくあります。
クレジットカード・現金の使い分け
タイではキャッシュレス化がかなり進んでおり、銀行口座を開設すると利用できるQR決済も広く普及しています。
特にタイ人の間では、QR決済が日常的に使われており、屋台や小さなお店でも利用できる場面が増えています。
ただし、その一方で現金が必要な場面もまだまだあります。
また、タイで現地のクレジットカードを作る場合、滞在期間や就労状況などが条件になることが多く、移住直後にすぐ作るのは簡単ではありません。
そのため、タイ移住直後は、基本的に日本で既に持っているクレジットカードを利用するか、日本にいる間に新しく作っておく必要があります。
特に海外では、
- カード会社による不正利用検知
- 海外利用制限
- 利用停止設定
などによって、突然カードが使えなくなることもあります。
そのため、渡航前に「海外利用設定」が有効になっているかを確認しておくと安心です。
また、日本のクレジットカードを海外で使用する場合、為替手数料が比較的高めになることも多いため、カードによっては意外とコスト差が出ます。
個人的には、移住前の段階で、海外利用に強いクレジットカードを準備しておくのがおすすめです。
また、日本の住民票を抜く予定の方は特に注意が必要です。
原則として、日本の住民票がなくなると、日本の銀行口座やクレジットカードを新規で作ることが難しくなる場合があります。
そのため、海外移住前に、必要なクレジットカードや銀行口座を準備しておくことを強くおすすめします。
スマホの準備
今の時代、海外生活でスマホはほぼ“ライフライン”です。タイ到着後すぐにスマホが使えないとかなり不便です。
そのため、タイ移住前に通信環境についてある程度理解しておくと、到着後スムーズに動けます。
タイのSIMカード事情
タイではSIMカードの普及率が非常に高く、空港やコンビニ、ショッピングモールなど、さまざまな場所で簡単に購入できます。
代表的な通信会社としては、AISとTrueが有名です。
短期旅行者向けSIMから長期契約プランまで種類はかなり豊富で、観光客でも簡単に利用できます。
また、タイでは日本よりモバイル通信料金が比較的安く、データ容量も多めです。
そのため、自宅Wi-Fiを契約する前でも、スマホのテザリングだけである程度生活できるケースもあります。
最近ではeSIM対応もかなり進んでいるため、対応端末を持っている場合は、日本にいるうちに設定しておく方法も便利です。
日本のスマホはそのまま使える?
基本的に、日本のスマホでもSIMフリー端末であればそのまま利用できるケースがほとんどです。
ただし、注意したいのが「SIMロック」です。
以前の日本のスマホはキャリア制限がかかっている場合も多く、SIMロック解除をしないとタイのSIMカードが使えないことがあります。
そのため、渡航前にご自身のスマホがSIMフリーかどうかを確認しておくと安心です。
日本で使用していた番号はどうする?
現地で使うスマホ環境も重要ですが、「今まで使っていた日本の電話番号をそのまま維持したい」という方も多いと思います。
実際、海外移住後も、日本の銀行口座や各種サービスのログイン時に、SMS認証(2段階認証)が必要になる場面はかなりあります。
そのため、日本の携帯番号を完全に解約してしまうと、あとから不便を感じるケースも少なくありません。
また、一時帰国時も、日本の番号を維持しておくことでスムーズに使える場面があります。
ただし、日本の携帯番号を維持する以上、毎月の通信費が発生してしまうのも事実です。
そのため、タイ移住後も日本の番号を残したい場合は、大手キャリアのまま維持するより、月額費用の安い格安SIMへ変更しておくのがおすすめです。
私自身も、日本の電話番号はそのまま維持していますが、渡航前に月額費用がほぼ0円に近い格安SIMへ変更し、現在も継続して利用しています。
「普段は使わないけど、番号だけは残しておきたい」という方には、この方法はかなりおすすめです。
詳しくは別の記事でまとめているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
保険・医療
タイ移住前に、意外と悩むのが「保険をどうするか」という問題です。
現地採用の場合、会社によって医療保険の有無や内容がかなり異なります。
そのため、まず最初に確認しておきたいのが、会社の保険でどこまでカバーされるのかです。
例えば、
- 通院は対象か
- 入院費はどこまで補償されるか
- 歯科は対象か
- 指定病院があるか
- 日本語通訳が利用できるか
など、細かい部分は会社ごとにかなり差があります。
また、タイ移住直後は、保険適用開始まで少し期間が空くケースもあるため、その間をどうカバーするかも重要です。
タイの私立病院は設備も整っており、日本語対応可能な病院もありますが、その分、診察費や治療費が高額になるケースも少なくありません。
そのため、渡航直後の数週間〜1ヶ月程度は、海外旅行保険へ加入しておくと安心だと思います。
特に、
- 食あたり
- バイク事故
- デング熱
- 急な体調不良
など、海外生活では予想外のトラブルもあります。
また、日本で普段飲んでいる薬がある方は、事前に準備しておくのがおすすめです。
タイでも多くの薬は購入できますが、日本と成分や種類が違ったり、普段使っているものが見つからないこともあります。
長期で服用している薬がある場合は、必要に応じて英文の処方箋についても確認しておくと安心です。
海外移住では、「何も起きない」が一番ですが、実際に何か起きたときは、保険の有無で安心感がかなり変わります。
特に移住直後は環境変化による疲れも出やすいため、医療面の準備は後回しにせず、早めに確認しておくことをおすすめします。
また、タイにも社会保険制度があり、加入後は会社が指定する病院で診察を受けることができます。
ただし、日本人がイメージするような設備の整った私立病院ではなく、ローカルの公立系病院が指定されるケースが多く、場所によっては英語がほとんど通じなかったり、対応が最低限に感じることもあります。
薬代なども社会保険の範囲内であれば無料になることがありますが、正直なところ、「最低限の医療を受けられる保険」という印象です。
もちろん、人によっては十分だと感じる場合もありますが、特にタイ移住直後は、言葉や病院システムに慣れていないこともあり、不安を感じる方も多いと思います。
そのため、個人的には、
- クレジットカード付帯の海外保険内容を確認しておく
- 必要に応じて海外旅行保険へ加入する
この2つは、事前に準備しておくのがおすすめです。
特に、移住直後は会社の保険がまだ有効化されていないケースもあるため、最初の数週間〜1ヶ月だけでも海外保険に入っておくと安心感がかなり違います。
詳しい保険の選び方や、実際に使って感じたことについては別の記事でまとめているので、気になる方はぜひ合わせて読んでみてください。
日本での各種行政手続き
タイ移住前に意外と忘れがちなのが、日本側で必要になる各種行政手続きです。
特に長期で海外移住する場合は、住民票や税金、年金、健康保険など、日本での扱いが変わることがあります。
これを後回しにしてしまうと、あとから手続きがかなり面倒になることもあるため、出発前に整理しておくのがおすすめです。
住民票を抜くかどうか確認する
海外へ1年以上滞在する予定の場合、基本的には海外転出届を提出し、住民票を抜く形になります。
住民票を抜くことで、
- 住民税
- 国民健康保険
- 国民年金
などの扱いが変わります。
ただし、住民票を抜くことで、「日本に住んでいない=海外転出者」という扱いになるため、日本国内の一部サービスや行政制度が利用しづらくなることがあります。
例えば、以下のような点は、事前に理解しておいた方が安心です。
| 項目 | 不便になること |
|---|---|
| 銀行口座 | 新規口座開設が難しくなる場合がある |
| クレジットカード | 新規発行・審査が通りにくくなることがある |
| 証券口座 | 一部サービス制限がかかる場合あり |
| 携帯契約 | 新規契約やプラン変更が難しいことがある |
| 行政サービス | 日本居住者向け支援制度の対象外になる場合あり |
| 給付金・補助金 | 日本国内居住が条件の制度は受けられないケースあり |
| 本人確認 | 日本住所必須サービスが利用できないことがある |
もちろん、住民票を抜くことで住民税や国民健康保険の負担がなくなるなどのメリットもありますが、その一方で「日本国内居住者向けサービス」が利用しづらくなるという側面もあります。
そのため、タイ移住前には、「住民票を抜くメリット・デメリット」を一度整理しておくことをおすすめします。
国民年金・健康保険の整理
住民票を抜く場合、国民健康保険は原則として脱退扱いになります。
ただし、状況によっては、住民票がなくても継続加入できるケースもあるため、自分がどの扱いになるのかを事前に確認しておくことが大切です。
また、国民年金についても、海外転出後は「任意加入」という形になり、引き続き支払いを続けるかどうかを自分で選択する必要があります。
任意加入する場合は、支払い方法の設定や必要書類の提出などが必要になるため、出発前に役所で確認しておくと安心です。
特に海外移住後は、日本の行政手続きをすぐに進めるのが難しくなるため、日本にいる間に整理しておくことをおすすめします。
詳しくは別の記事でまとめているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
確定申告
移住する年に日本で所得がある場合は、その年の確定申告が必要になるケースがあります。
例えば、
- 日本での給与所得
- 副業収入
- 不動産収入
- 投資利益
などがある場合は、海外転出後でも日本側で確定申告が必要になることがあります。
また、出国するタイミングによっては、出国前に税務手続きを行う必要があるケースもあります。
さらに、海外転出後は日本の住所がなくなるため、必要に応じて「納税管理人」を設定するケースもあります。
税金関連は人によって条件がかなり異なるため、心配な場合は事前に税務署や税理士へ確認しておくと安心です。
国際運転免許証取得
日本で運転免許証を持っている方は、渡航前に国際運転免許証を取得しておくことをおすすめします。
国際運転免許証は発行から1年間使用可能で、日本の運転免許センターなどで比較的簡単に取得できます。
また、この国際運転免許証を持っていると、タイ到着後1年以内であれば、タイ陸運局でタイの運転免許証へスムーズに切り替え可能です。
特に長期でタイに住む予定の方には、タイの運転免許証を持っておくメリットはかなり大きいです。
タイでは、運転免許証が身分証明書(ID)の代わりとして使える場面も多く、パスポートを毎回持ち歩かなくて済むようになります。
そのため、「タイで車やバイクを運転する予定がない」という方でも、長期滞在するのであれば取得しておいて損はないと思います。
まとめ
タイ移住、特に現地採用での移住は、駐在員のように全てを会社がサポートしてくれるわけではありません。
そのため、事前にどれだけ情報を整理し、準備できるかで、移住後の生活のスムーズさがかなり変わってきます。
もちろん、実際に来てみないと分からないこともたくさんありますし、最初は不安も多いと思います。
私自身も、タイ移住前は分からないことだらけで、かなり手探りの状態でした。
だからこそ、これからタイ移住を考えている方に向けて、「事前に知っておけばもっと楽だった」と感じたことを、この記事にまとめました。
この記事の要点おさらい
今回の記事では、現地採用としてタイ移住する際に必要になる準備についてまとめました。
特に重要なのは、以下のポイントです。
- ビザや労働許可証は会社任せにしすぎない
- 住まいは最初から長期契約せず、現地で探すのがおすすめ
- 移住直後はまとまった生活資金が必要
- 日本のクレジットカードや銀行口座は事前準備が重要
- 日本の電話番号は維持しておくとかなり便利
- 保険や医療制度は事前に理解しておく
- 住民票・年金・確定申告・国際運転免許証取得など日本側の手続きも忘れない
特に現地採用の場合は、「自分で動くこと」がかなり多くなります。
そのため、移住前に最低限の流れを理解しておくだけでも、かなり気持ちに余裕ができると思います。
これから行動する人へのアドバイス
正直、タイ移住は実際に来てみないと分からないことも多いです。
ネットで調べても情報が古かったり、人によって状況が違ったりするため、「何が正解なのか分からない」と感じることもあると思います。
ただ、最初から完璧に準備しようとしなくても大丈夫です。
実際、私自身も「もっとこうしておけばよかった」と思うことはたくさんありましたし、失敗しながら慣れていった部分もかなりあります。
大事なのは、「日本でしかできないこと」を先に済ませておくこと。
そして、タイに来てからは、焦らず一つずつ生活を整えていくことだと思います。
タイ生活は、日本とは違う部分も多く、最初は戸惑うこともありますが、その分、日本ではできない経験や出会いもたくさんあります。
この記事が、これから現地採用としてタイ移住をする方にとって、少しでも不安を減らし、準備を進めるきっかけになれば嬉しいです。





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